注目ポイント
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ハウスメーカーにはそれぞれに強みがあり、「建築工法」もそのひとつ。
防音・防災・防熱(防寒)などの特色があり、住む人に安全で快適な暮らしを提供します。
今回は「藤島建設」「四季工房」「一条工務店」の工法を見ていきましょう。
創業から半世紀以上、地元・埼玉県の気候風土を熟知し、それを踏まえた快適な家づくりで知られる藤島建設は、防災面でも独自の技術を提供しています。それが地震に強い「ハイフレイム工法」です。
構造材の接合部分に金物を用いている点が大きな特長で、それにより柱や梁、土台断面などの加工で生じる欠損を減らすことに成功し、接合部分の強度、耐久性も大きく向上しました。
藤島建設では建築材に国産材料を使用、部材などはすべて自社工場生産・管理しており、これは「ハイフレイム工法」でも採用されています。防災、特に耐震面の強化を希望するのであれば、藤島建設はおすすめのハウスメーカーだといえるでしょう。
ただ、同社は地域密着型メーカーのため、営業エリアは埼玉県、東京都の一部、千葉県の一部となっています。それ以外のエリアで「ハイフレイム工法」を希望する場合、依頼は難しいかもしれません。
充実した設備やしつらえなど、他社メーカーでは特別な仕様が「標準仕様」であるということで評判の高い工務店。技術面では今回ご紹介する「I-HEAD構法」と「外内ダブル断熱構法」という2つのオリジナル構法を用いた高機能住宅を提供しています。
「I-HEAD構法」とは、耐震、耐久、耐火、省エネ、健康といった住宅に求められる多くの機能に対し、高度な技術で応える注文住宅です。耐震においては「モノコック構造」を採用、高機能断熱材EPSを用いることによって、安心の耐久・耐火性、さらに省エネを実現しています。
あらゆる面に高機能を求めるのであれば、「I-HEAD構法」がおすすめ。なお同構法は気密性・遮音性の高さも優れており、「騒音を緩和」「花粉を除去してくれる」といった面でも評価されています。
「I-HEAD」では柱、梁、土台を構造用パネルで一体化するため、間取りの自由度は低くなる傾向があります。間取りにこだわりたいのであれば、他の構法も視野に入れておくとよいでしょう。
「四季工房」が採用しているのは、木造在来工法に、結露による木材の腐朽を防止するため、壁内部に通気層を設けた「外壁通気工法(壁体内通気工法とも)」、太陽熱や風をエネルギーとして利用する「パッシブソーラーシステム」を組み合わせた「エアパス工法」です。
採り入れた外気をエアパスダンパーによって壁内に流し、湿気や熱気を小屋裏から外部へ排出する仕組みと自然のエネルギーによって夏は涼しく、冬は暖かい暮らしを実現しています。
自然の力を利用する「エアパス工法」は喘息やアレルギーをはじめ、湿疹、頭痛といったハウスシック防止にも効果的。そのため、お子さんのいるご家族におすすめといえるでしょう。
反面、壁内部に通気層を設けることで、外壁の強度に影響がでることもあります。また「結露防止能力が高い」とされていますが、小屋裏に結露が生じたという実例も報告されています。小屋裏にある換気口開閉機構に問題があったようですが、施工に関しては十分な注意が必要だといえます。
技術を駆使した工法とはいえ、どこかに機能特化すれば、短所が生じてしまうものです。
その点を踏まえた上で、より住みやすく自分の希望に近い工法を選びましょう。
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