注目ポイント
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注文住宅を建てる際、防音性能に留意しておく必要があります。防音性能が弱い住宅は、予期せぬ騒音トラブルに巻き込まれてしまう恐れがあるからです。では、防音性の高い注文住宅にするにはどうしたら良いでしょうか?
ここでは住宅における防音の重要性や、注文住宅の防音性能を高める方法について紹介していますので、参考にしてみてください。
防音性の高い注文住宅にする重要性から見ていきましょう。
注文住宅で防音性が重要な理由の1つは、その家に住んでいる人間の快適な暮らしが奪われてしまう可能性があるからです。
例えば、車や人通りの多い道路沿い、鉄道の近く、繁華街が近い場所に家があるとしたらどうでしょうか。こうした場所で暮らす場合、外からの音を防ぐ遮音・防音性能が弱い住宅だと、外からの騒音が容赦なく家の中に入り込んでしまいます。
騒音が一時的なであれば我慢できるかもしれません。しかし、四六時中騒音に悩まされるような環境だと、イライラにつながったり、十分な睡眠が得られなかったりと、ダメージが積み重なり心身に支障をきたす恐れがあるのです。
家の外観デザインや内装がどれだけ良くても、騒音のために快適な暮らしが失われては意味がありません。そのため、防音性の高い注文住宅にすることはとても重要なポイントとなるのです。
住宅の騒音問題は外からのものとは限りません。内から外、つまり家の中から漏れる騒音もあるのです。
防音性能の低い家の中で、毎晩のように大人数が来てパーティのような状態になったり、大音量で楽器を弾いたりと、さまざまな生活音を出していたとしたらどうでしょうか。自分がよくても近隣の住宅に騒音が伝わり、ストレスを与え、迷惑をかけてしまうことになります。
騒音が一時的なものなら許してもらえるかもしれませんが、四六時中続くと明らかなマナー違反となり、思わぬトラブルに発展する可能性もあるので注意が必要です。
自分の家だけでなく、近隣の人々の快適な暮らしを守るためにも、防音性を高めることへの意識は重要なものとなります。
続いて家の中から外に漏れる騒音、すなわち「内からの音」を防ぐ方法について見ていきましょう。
内からの音を防ぐ対策の1つに、床、壁、天井など家の構造を「二重構造」にする方法があります。これは文字通り住宅の構造を二重にして、重層化を図ることで防音性を高めるというものです。
床の場合ですと、コンクリートと床の間に空間を設けてそこに床板を張る方法、壁の場合は、石膏ボードで2枚目の壁を作り表面にクロスを張る方法、窓の場合は二重窓、天井は二重天井にする‥といった具合に場所によって様々な二重構造の工法があります。
二重構造ですべての音をシャットアウトできるわけではありませんが、構造を厚くすることで遮音性を高めることが可能です。
防音材は、文字通り防音効果が得られる各種の材料や素材の総称です。天井・壁の遮音ができる「遮音材」、室内の音の響きを調整する「調音材」、振動エネルギーを抑える「防振材・制震材」、壁や天井の仕上げ材に使用される「壁材」「天井材」など、いくつかの種類があります。
防音材の利点は、防音対策ができるだけでなく、副次的な効果も得られることです。例えば、壁の下地に遮音パネルや遮音シートを埋め込めば、遮音性の向上に加えて“断熱効果”や“結露対策”も同時に行えます。
暮らしの快適性を総合的に高めることができる、便利なアイテムといえるでしょう。
発想の転換として、そもそも住宅密集地の中に家を建てないという方法もあります。近隣住宅から離れたところに家を配置すれば、騒音問題自体が発生しなくなり、防音対策も必要なくなるというわけです。そもそも論ではありますが、これから家を建てる方は、一案として頭に入れておくといいでしょう。
近隣住宅から離れた場所に家を建てれば、防音対策が必要なくなるため、費用を節約することができます。加えて、火事の延焼防止など副次的なメリットも得られるのです。騒音だけではなく、様々なトラブルに巻き込まれにくくなります。
次に、家の外から内に入ってくる音を防ぐ方法について考えてみましょう。
外からの音をシャットアウトする方法の一つは、防音塗料を使うことです。防音塗料とは、防音効果を発揮できる塗料のことです。
外壁や屋根に塗装する塗料と聞けばイメージしやすいかと思いますが、こうした塗料の中には防音効果が期待できるものがあります。
例えば、断熱塗料でおなじみの日進産業の『ガイナ』という塗料は、外壁や屋根に塗装することで防音効果が期待できます。
塗料の中にセラミックが配合されていて、このセラミックの働きにより音をやわらげ、あるいは振動を軽減し、室内まで届こうとする音の響きを抑えることができるのです。
ドアや窓など開口部の位置やサイズを工夫することによっても、防音対策を行うことができます。例えば、窓を取り付ける位置は、できるだけ隣家の窓から離れた位置に取り付けるのがおすすめです。窓と窓の距離が離れることで、隣家の音が伝わりにくくなります。
窓の大きさは、なるべく小さくしたほうが防音対策上は有効です。窓の材質や隙間の大きさを度外視して、サイズだけで考えれば、大きい窓より小さい窓の方が防音効果が高まります。加えて、窓はサッシの種類を変えるたり、二重サッシにすることでも防音性を向上できます。
内からの音を防ぐ対策法でも紹介しましたが、外からの音を防ぎたい場合も、道路から離れた場所に家を配置することで、有効な騒音対策ができます。
外からやってくる騒音には、道路を走る車の走行音や排気音、クラクションなどが含まれますが、家自体が道路から離れた場所にあれば、音が届かないので騒音問題は発生しません。
そして、騒音問題がなければ対策をとる必要もないので、費用節約にもつながります。おまけに、道路から離れた場所に家を配置すれば、交通事故の二次的災害に巻き込まれる危険性も減るのです。これから家を建てる方の参考になれば幸いです。
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