注目ポイント
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リビングは家族が最も集まる場所なので、注文住宅の設計時に特に気を付けておきたいポイントです。家族の生活スタイル、家族構成、また立地によっても注意すべき点が変わってきます。
例えば日が当たりにくい立地の場合、日当たりや風通しを確保するために2階にリビングを設けることも珍しくありません。2階にリビングがあると天井を高くとりやすいので開放的な空間が実現します。
一方、「高齢になると階段の上り下りが大変」という声も聞きますが、傾斜をゆるかやにして、エレベーター設置のための空間を確保しておくなどで悩みを解決できます。
1階にリビングがある場合、買い物の荷物を毎日持って上がらなくて楽、子ども達がリビングに顔を出して部屋に行くなど家族のコミュニケーション面でのメリットもあります。
リビングは家族が1日の内最も長くいる場所なので、どちらが家族のためによいかじっくり考えたいですね。
リビングの広さを検討する際に考えておきたいのは、「リビングで何をするか」ということです。
大きなソファを置いてゆったりくつろぎたいのか、ダイニングを兼ねるのか、書斎を兼ねるのか。最近は、ダイニングとリビングのテーブルの機能を備えた、昇降式の家具も見かけます。
“リビング=ソファでくつろぐ部屋”と決めず、家族が最もくつろげる形を考えてみましょう。
意外と見落としがちなのが、コンセントの位置です。これによってテレビの位置も決まってきます。
コンセントの位置を決める前にまずテレビの配置を決めて、ソファ、テーブルの位置を決めていきましょう。
リビングには意外と物があふれるので、後から収納が欲しくなることも珍しくありません。
しかし、後から収納家具を置くと空間がスッキリせず、地震対策の面でもあまりオススメできません。ちょっとした作り棚や作り付けの本棚などがあると、散らかった物を整理するのに楽です。
まずは、今の家のリビングにどれだけの物があふれているか、チェックしてみてはいかがでしょう。
スケルトンの階段というのは、ストリップ階段とも呼ばれるもので、蹴込み板や側面の手すり壁がない骨組みだけでできている階段です。
垂直の壁が取り払われている状態なので、階段の向こう側の景色や光を遮ることなく、解放感のある空間を演出できます。
階段部分はどうしても暗くなりがちで設置する位置にも悩みがちでしょう。
リビングにスケルトンの階段を設置すれば、おしゃれなデザインがアクセントとなり、インテリアの一部として活躍します。また、階段に用いるためのスペースをリビングとして活用できるので、広々としたリビングが実現できます。
窓際にスケルトンの階段を設置すれば、外からの光を取り込みながら、時間の経過で陰影を楽しむことも可能。
リビングに階段があれば、家の中で家族同士が顔を合わせる機会も増え、家族団らんの時間を増やせるようになるでしょう。
リビングを広く見せて無駄なく活用するには、あえて段差を作ってスキップフロアを取り入れるのも効果的です。スキップフロアは、ひとつの空間の中で少しずつ段差を付けてさまざまな用途に利用するものです。
段差を付けることで中二階を作って用途ごとに使い分けたり、立体的な広がりを見せて広さを感じさせたりといった効果が期待できます。
たとえば、リビングの中で数段の階段を作り、上の段をのんびりくつろげる畳敷きにして下の段をこどもの遊び場にするなど、同じ面積を2倍に増やすことも可能です。
ほかにも、段差をカウンターや机、ベンチなどに利用すれば、新たに家具を配置することなく、空間を余すことなく使い切ることもできます。
視覚の面でも用途の面でもメリットの多い手法です。
広々としたリビングを思い描く時、まずは面積について考えることでしょう。
しかし、家を建てる上で使用できる面積は限られていますので、広さを諦めなければならないこともあります。
そういう場合、床面積ばかりに気を取られずに、高さについても検討してみるといいでしょう。
人が感じる広さというのは面積だけでなく、高さもまじえた容積がかかわっています。
同じ面積でも、高さがあるほうが広く感じるという実験結果も出ていますので、より広々とした空間を手に入れたいなら、天井を高くすることを考えてみてください。
視覚的な効果だけでなく、天井が高ければスキップフロアなどで中二階を作ることもできますし、高さのある家具を置いてほかの収納家具を減らすこともできます。そうすると、 結果的に利用できる床面積を最大限に広げることができるようになります。
注文住宅を建てる人の多くが、リビングに吹き抜けを作ることを希望するでしょう。
吹き抜けは上の階の床をぶち抜いた状態なので、上を見上げた時にどこまでも続くかのような高さを感じることができ、リビングに解放感を与えることができます。
天井が高ければ広さを感じることができますので、天井そのものがないような吹き抜けなら、より広々と空間になるでしょう。
また、吹き抜けの上部に窓を設置すれば、外からの目線を感じることなく光を取り入れることができるので、明るくて空気の流れる快適なリビングにすることが可能です。
リビングに大きな窓を付けても、日当たりの悪い立地だとなかなか明るさを確保できない場合がありますが、吹き抜け部分の高さなら確実に採光が増えるようになります。
天井を高くするにはリビング全体の面積が必要ですが、吹き抜けなら一部分でも効果的なので、二階の床面積にもそれほど影響しません。
リビングが二階にある場合や、高い天井、吹き抜けを作るのが難しい場合、天井や壁の高い部分に窓を作るという手段が取れます。
いわゆるトップライトと呼ばれるもので、採光のために作られた窓なので、出入りや開け閉めの必要はありません。
通常の目線より高い部分にあるので、外からの目線も気になりませんし、効果的に光を取り入れることができます。
せっかくリビングに大きな掃き出し窓を作っても、隣の窓と面していたり、人通りの多い道が近くにあると人目が気になって昼間からカーテンをしなくてはいけないこともあります。
天窓なら、そういったわずらわしさがなく、効率的に光を取り入れて解放感のあるリビングで広さを感じることができるでしょう。
リビングに面した庭があれば、ウッドデッキなどを工夫して広さを感じることができます。
ただ単に広いウッドデッキを作ればいいというわけではなく、リビングの床からつながるように設置して、リビングそのものが外まで続いているような視覚的効果を狙うのが目的です。
そのためには、窓全体を観音開きなどの大きく開閉できるものにして、リビングの床と同じ高さにウッドデッキを設置することなどが必要です。
なるべくリビングとウッドデッキに段差がないようにフラットにして、ウッドデッキをリビングの一部のように使えると理想的でしょう。
見た目的にも広々として解放感がありますし、小さいお子さんも安全にのびのび遊べます。
また、家具や道具を揃えて日光浴やお茶会、食事などもウッドデッキでできるようになれば、リビングの一部として利用できるので、本来の面積以上の広さを手に入れることができるでしょう。
これまでご紹介してきた手段のすべてにいえることですが、リビングに広さを与えるためには大きな窓の存在が欠かせません。
窓には太陽の光を取り入れて明るく解放感を与えてくれる役割がある他、風通しを良くする、外の景色で広さを感じさせる、庭への出入りが楽でリビングの一部として使えるなど、さまざまなメリットがあります。
窓がなく壁に囲まれた部屋は、面積以上の広さを感じることはできませんが、大きな窓で壁を感じないようにすれば、外に広がる空間がそのままリビングの広さのように感じられるでしょう。
ただ、窓のすぐ外が隣の家の壁だったり、人がよく通る道だったりすると、あまり解放感は感じられなくなるので、窓の設置場所は慎重に選ぶようにしましょう。
部屋を広く見せるには、色による視覚的効果も取り入れるといいでしょう。
基本的に白や淡い色は光を反射して明るく見せ、空間に広がりを感じさせてくれるので、壁の色や家具などのインテリアを淡い色で統一すると、暗い色味で揃えた場合よりも広さを感じることができるようになります。
いくら床面積が広くても、家具や物が多くてごちゃごちゃしていると、広さを感じにくくなります。
逆に面積が狭い部屋でも、床に何も置いていなければ広々として見えますので、部屋に置く家具の割合は、部屋全体の1/3以下にするといいでしょう。
細かいものはなるべく収納してすっきりとさせ、床の広さを目立たせるようにしてみてください。
また、色の濃いラグや柄物のカーペットなども避けて、床面を多く見せるようにすれば、広々とした空間を感じるようになります。
リビングを広く使うためには収納家具は欠かせませんが、あまり背の高い家具を置くと圧迫感があり、部屋が狭く感じてしまうことがあります。
狭い部屋でたくさん収納するためには、上に積み上げていくのが効果的ではありますが、なるべくほかの部屋に収納するようにして、ロータイプの家具を置くようにしましょう。
壁全体が収納の壁面収納の場合は、あまり物を詰め込みすぎずに隙間を作り、ほかに収納家具を置かないようにすれば問題ありません。
リビングは家族のみんなが集まる空間であり、出入りも多いので通り道が必要になります。
たとえば、キッチンからリビングを通って庭に出るような場合、家具が邪魔で通りにくいような配置だと狭さを感じてしまいます。
そのため、動線も考えて、視覚的にも「ここが通路」と感じられるように家具をよけて床を空けておけば、すっきりとした印象で広さを感じることができます。
色と同じように、柄もうまく使えば視覚的な効果で広さを感じることができます。
ストライプやボーダーは流れる向きによって広がりを感じさせてくれるので、カーテンや壁紙などに取り入れて目の錯覚を利用してみましょう。
ストライプやボーダーは服の柄にもよく用いられて、着やせ効果として人気ですので、その効果は多くの人が実感していますよ。
レストランやアパレルショップなどで、壁全体が鏡になっているのを見たことはないでしょうか?
最初は鏡だと気づかず、その部分に空間があるように見えてしまうこともありますよね。 鏡に映ったものは実際に存在しているように見えますので、部屋の広さを大幅に拡大させて見せることができます。
お店のように大きな鏡でなくても、部分的に鏡を設置すれば、そこに映った空間をリビングの一部として認識させて広く見せることができるでしょう。
可能なら大きな窓を作って、光や外の景色を取り入れられるといいのですが、設計や立地によって窓が作れない場合もあります。
そんなときは、フェイク窓を利用してみるのはいかがでしょう。
フェイク窓はポスターやオブジェなどで偽物の窓を室内に配置するものですが、偽物でも外の景色があるとそこに広がりを感じますし、目の錯覚を応用したアートなどで広く見せることもできます。
とても手軽で種類も豊富なので、季節に合わせて変えることもできておすすめです。
注文住宅の間取りは設計図からではなかなか伝わってきません。
建てる際はモデルハウスに行き、リビングの広さや使い勝手を見るようにしましょう。
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