注目ポイント
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2階建ての注文住宅を設計する際に、階段をどこに設置するかは悩むポイントです。
家族の生活動線上、階段の位置は大事ですが場所次第で部屋が狭くなることもあります。ここでは階段の位置や安全性などについて解説します。
階段の位置によって一番影響を受けるのが、廊下の長さです。
家の端に階段を作ると廊下が長くなります。廊下のスペースをなるべく短く空間を有効活用したい場合は、家の中央に階段を設置することがベストです。
リビングの中に階段を作ると、家族がリビングを通って自分の部屋に行くためコミュニケーションをとりやすいというメリットがあります。
一方、階段の上が吹き抜けのような状態になるため、空調の効率が悪いというデメリットもあります。何を重視するかによって階段の場所が決まってきます。
2世帯住宅の場合、また将来のことを考えると、階段の安全面にも配慮しなければいけません。階段の踏み外しを避けるためには、蹴上げは20cm以下、踏み面は25cm以上あるとよいでしょう。
また、滑り止めや手すり、フットライトなどがあるとより安心です。
ドアの開ける向きは、実はとても重要。
外向きのドアは廊下を歩く家族にぶつかる可能性があるので、内側へ開くように設計することをオススメします。
またドアを開閉した先に、物にぶつからないよう支点は部屋の一番角にするとよいでしょう。戸当たりとアオリ止めを設置することも忘れてはいけません。部屋の空間が狭い場合は、引き戸という選択肢もあります。
いわゆるオーソドックスな、多くの方がイメージする「家の中の階段」です。まっすぐ上がっていくスタイルは、シンプルな作りなのでコストを抑えられます。また、配置場所によっては仕切りとしても活用できる点もメリットです。一方、階段に割けるスペースが狭い場合、急角度となるので階段の上り下りの負担が増えてしまう点がデメリットです。
狭いながらも踊り場的なスペースが設けられており、かつ踊り場にて90度折れた形の階段が「かね折れ階段」です。こちらは構造的な面から建物の端に配置されることが多く、スペースの有効活用的な側面もあります。
また、直階段と比べると踊り場が設定されている分、角度が緩やかになる傾向があるので安全性も確保できるのがメリットです。視覚的な楽しさがあることから、注文住宅では人気のスタイルとなっています。
マンションの階段を連想すると分かりやすいでしょう。目的階までの半分の部分で折り返されているタイプの階段で、かね折れ階段よりも踊り場が広い設計となるのが特徴です。
また、狭いスペースにおいても急こう配にならないというメリットが挙げられます。ただし、一般的な階段よりも多くの資材を必要とするため、コストは高くなるのがデメリットです。もし折り返し階段を選ぶのであれば、部屋や設計ごとの予算分配も考えつつ進めるのが良いかもしれません。
ドラマや映画の「豪邸」にてよく見かける階段です。直線でデザインされているのではなく、緩やかなカーブを描く階段は優雅な印象を与えてくれるでしょう。お洒落な雰囲気もあり、外観的な面でのメリットが多々ある一方で、コストの高さや設置スペースの確保が課題です。それなりのスペースのある住宅でない場合、せっかくのカーブ階段ではあっても狭苦しく感じてしまうかもしれません。
柱を中心に、段がらせんを描くように配置されて階段として機能するらせん階段。省スペースという点では他の階段の追随を許しません。また、見た目がオシャレで開放感の演出に繋がるといるメリットがあります。一方で、カーブ階段と同じくコストが高くなってしまうのがデメリットです。
階段に隙間が空いているのが特徴的な、開放感のあるスタイルです。従来の階段は、階段部分はいわば「閉ざされた部分」でした。しかし、スケルトン階段であれば枠と板があるのみなので、密閉感を軽減できます。お洒落な演出に繋がる一方で、コストが高くなるのが出メリットです。手すりを設置しない場合、小さいお子様がいると落下リスクが生じてしまうという点も覚えておきましょう。
注文住宅の階段は間取りからは分かりづらいもの。特に階段の幅などは実際に見てみないと分かりません。
モデルハウスなどで必ず実際のイメージを固めるようにしましょう。
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